マネー&ライフ

よくある年収ランキング

この時期になると給料としての年収の高い/低いランキング表のようなものをよく見かけますが、こうした表に的なものは 出された金額はあくまでその時のスナップショットでしかないので、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。

いつでも簡単にゼロになるものを比べても…

よくある給料ランキング表を見ると、自分の給料は全体的に見て高めのほうと確認できて安心したり、低めと出てガッカリすることもあるかと思います。ですが現時点での給料の多い少ないを比べることに、あまり大きな意味はありません。

給料をもらい続けられるかどうかは勤め先の都合次第の部分が大きく、たとえ年間1,000万円を超えていたとしても、次の年どころか次の月にはゼロになっているかもしれないからです。

一昔前のように新卒時から定年まで居続けられるものであれば、一生を通して大きく差がつくので、こういったものもそれぞれの収入レベルの人が経済的に将来どうなりそうかを予測する上である程度の指標にはなりそうですが、今は早ければ30代後半ぐらいから、40代・50代なら突然切られるといったこともわりと普通です。

一昨年あたりに人を雇う側のトップから「これ以上は一生雇い続ける保証は出来ない」とあったとおりに、しかもコロナ禍とは関係なく、大量の人員整理は方々で進んでいます。

多く給料をもらっていれば突然クビになっても困らない、というのであれば良いのですが、突然クビになると全てが崩れてその後の生活に困るのは、給料が高い人でも低い人でも同じです。しかもクビになるリスクは、 もらっている額が多ければ、それだけコスパに見合っているのかをより厳しく見られるので、 給料に応じて高くなる傾向があります。

クビになった後に、もらった退職金を全てローンの支払いに充ててもまだ多額の残債が残り、長いこと再就職先も見つからず最後は家も失ってキャリアも途切れて結局何も残らなかったという人は、実際周りにも多く居ます。

そう言うと、たまにこう言い返されることがあります。いいお給料をもらえた人は、少なくとも頭の中にいい思い出が記憶資産として残ると。

たしかにその通りで、給料を多くもらえていた人は給料が少ない人よりもいい暮らしをしていい思いを蓄積できたかもしれません。人は一回しか生きられないので、そうしたくなる気持ちはもちろん理解できます。

ですが一つ問題があります。いい思い出は、お金を稼いでくれません。苦しい時に実質的な助けにでもなってくれればよいですが、残念ながらそういう形で役に立ってはくれません。

多くもらえば多く残ると勘違いしてしまうから?

給料の多い少ないが気になるのもうひとつの理由は、給料が多ければ手残りも多くなるはずだと期待してしまうからでしょう。

でもこれまで行われた様々な調査結果によると、単に年収が多い少ないでは、貯蓄額にあまり差が付かないことが示されています。多くの人は、パーキンソンの法則どおりに、入ってきた分だけお金を使ってしまう=今の自分を保つための維持費・生活費が勝手に膨れ上がって多く掛かってしまうものだそうです。

「収入-支出」の差額をどれだけ広げることができるかは、結局のところその人の根性というか気質次第のところが大きく、収入の多い少ないはあまり関係が無いようです。

さらに付け加えると、仮にたくさん貯金をできたとしても、

使えば手元から無くなってしまう現金の多い少ないは、ゼロに近づくのをどれだけ先延ばし出来るかを測れても、「貯める⇒それを取り崩す」という構図である限りは、減り続けるだけ⇒結局ゼロに近づくという恐怖からは逃れることは出来ません。いくらため込もうが安心を得ることはほぼ不可能なのであれば、これの多い少ないを比較することにもほとんど意味がありません。

お金を生んでくれるものを買うための投資に回す余力がどれだけあるかを見るくらいには目安として役に立ちそうですが。

堅い収入を見比べるのであれば、ある程度意味があるかも

給料という外の都合に常に左右される収入源のに対して、実需の堅いモノやサービスを扱う事業の銘柄あるいはそれらを紹介するサイトから上がる配当や広告料とか、それらに携わる人が住んでくれている物件から上がる家賃などは、コロナ禍のような社会情勢が不安定な時期にもある程度安定した稼ぎを生み続けてくれます。

季節性があるものでも長くやっていれば月毎の傾向もある程度読むことが可能で、上がってくる収益も予測からそう大きくは外れないので、そうした収入の多い少ないを、そうしたものを持つ他の人と比べるのであれば少しは意味はあるかもしれません。

比べるといっても張り合うということではなく、すでに経済的自由を手にしている人と比較して、自分が今どのあたりに居るかを確認するためです。

堅い収入源の多い少ないは、突然のクビやけがや病気などの不測の事態への備えの強さ、あるいは老後の経済力を測る指標になります。

いつでもゼロに成り得る給料という不安定な収入源の多い少ないを比べるのは意味はありません。 給料ランキング表と同じように、生涯賃金の比較も、もはやほぼ無意味なものといってよいでしょう。一生居続けられることが前提というのが、あまりに楽観的過ぎます。

給料の多い少ないよりももっと気にすべきは、他人や外の都合で簡単に崩れたりしない、自分がどういう状態であろうがほぼ関係なく入り続ける堅い収入(年収)がどれくらいあるかです。

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