マネー&ライフ

生活に余裕を持つためには

一家の働き手を一人から二人に増やせば入ってくるお金は増えるので、単純計算すると生活に多少の余裕を持てそうにも見えるのですが、実際はそうはならず生活に追われ続ける感は抜けないようです。

税制などの仕組み上、給料ではもらえるお金がいくら増えたとしても、生活がなかなか楽にはならないようにできています。経済的な余裕を得たければ、働く以外の方法で得られる収入を増やすしかありません。

単純に×2にはならない

ファイナンシャルフィールドの「共働き世帯、夫と妻の平均年収ってどれくらい? 家計管理で気をつけたいこと」によると、2019年時点でサラリーマン×専業主婦世帯は約580万世帯しかなのに対し、共働きは今や主流で1,200万世帯を超えるそうです。

それぞれの世帯の収入差がどれくらいなのか平均を見比べると、サラリーマン×専業主婦世帯が平均年収689万円であるのに対して共働き世帯が約733万円とあることから、二人で働くほうが世帯年収が多いのは確かですが、月額換算で約4万円程度と、言われているほど差は大きくはないようです。短めのパートタイムも含めているからなのかと思いきや、妻が働いている場合に得ている平均月収は約14万円とそれなりに大きいことからフルタイム勤務のはずなので、それぞれの世帯の平均を見比べた場合の収入差としてはこれで間違いではないようです。

でも月額4万円しか差が付かないのであれば、つまりこの差ひとつを見るだけでも、単純に働き手の数を増やすだけでは、それほど生活に余裕を持つことができないことが分かります。

ただ、稀に夫婦共にあまりそれほど収入差がなく高めというケースもありますからその場合どういう傾向にあるかというと、先程の記事にあるとおり、またパーキンソンの法則どおりに、入るお金が増える分だけあれもこれもまかなえるだろうと思ってしまい食費はもちろん住居費や被服費や教育費やら、あらゆる支出が増えてしまいがちです。

30代も半ばを過ぎれば突然クビになるリスクも上がり始めるので支出をコントロールすべきなのですが、じぶんはクビになるわけがないとでも思っていないとサラリーマンなどやっていられないということなのか、次の月も次の年も順調に稼げるいう前提で入ってくるお金をほぼ使い切ってしまう人は実際多くいます。

なのでアルヒの「意外と堅実!? 「共働き」「片働き」夫婦の家計事情を比べてみました」などみもあるとおり、たとえ世帯年収が500⇒1,000万円になったとしても、「収入-支出」の差額がそれまでとほぼ変わらないので、買えるモノやサービスの質が良くなっても手残りや自分の時間などの余裕は増えず、暮らしが楽になりません。手残りを増やせるかどうかも、収入の多い少ないよりも本人の気質に掛かっているところが大きいようです。

働き手の代わりを増やしていくと

給料をより多く稼ぐことで何とか生活に余裕を持とうとすることがなかなか難しいのはこれまで触れてきた通りですが、それとは別に働く以外の方法で稼ぎを増やしていくと、時間にもお金にも少しずつ余裕を持つことができます。

毎月先取りで定額を貯めていき、ある程度の額になったらそれをお金を稼いでくれるものに持ち替えることで、少しずつ収入が増えます。その後も毎月の先取り貯金を続けながら上がる収益をそのまま再投資することで、さらに稼ぎを増やせます。

これらの例えば家賃や配当や広告料を生んでくれる収入源は、直接経営に関わるわけではないですし、管理は地元の会社さんにお願いできるし、ページ追加はライターさんに頼めるので、一度軌道にのれば普段はそれほど手が掛かりません。ですから、「自分がもっと働く」とはちがって、時間的な余裕を得ることができます。

上がってくる収益を、まだ本当は使う必要もない状況なのに贅沢のために使ってしまえば、そうした余裕を持つことは出来ませんが、傾向として、これらの収入源から得た収益をパーっと使ってしまう人は少ないようです。

なぜなのか明確な理由は分からないのですが、おそらくは、上がってきた収益を再投資すればさらに収入を増やすことができる・生身の人間がもっと頑張って働いて収入アップを図るよりもはるかに効率的と知っているからなのかもしれません。あとで余裕を持つためには「収入が増えるたびに生活の質を上げてしまう」をしてはならないと分かっているからでしょう。

将来に備えるという意味においても

お金のプロの人たちの中には、夫婦で働けば将来貰える年金収入も増えるという人もいますが、調べてみると、例えば世帯年収500万円の片働き夫婦と世帯年収1,000万円の共働き夫婦の将来の年金受給額を比べると差額は約100万円のようです。働き手が多いほうが受給額が多いのは確かながら、その差は月額8~9万円でしかなく、収入比と同じくもらえる額が倍になるわけではありません。

であれば、生身の人間ひとりに何十年も頑張らせて年収500万円を稼がせるよりも、お金を生んでくれるものを持って毎年500万円稼がせるほうが、経費を差っ引いた残りをそのまま収入とすることができるので、金銭的にも時間的にももっと余裕が持てるんじゃないでしょうか。

しかもその収入源は、60歳あるいは65歳になったから稼げなくなるようなことはありません。持ち主が何歳であるかとかどういう状態にあるか等はあまり関係がないことです。

先程触れた記事のコメント欄に、こんなものがありましたが、

そういうものなのです。働くだけで何とかしようとしても、そういう思いしか残らないのです。

共働きや片働きのどちらがいいか悪いかに正解はありません。給料一本に依存している限り、どちらも不正解なのです。

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