マネー&ライフ

ただ1,000万円貯めるだけでは安心は得られない 

とりあえずまとまったお金があれば安心とでも思いたいのでしょうか。当面の目標としてまず1,000万円貯めよう的なものを多く目にしますが、「○○に使いたいから」という明確な目的があるなら貯めたいのも分かりますが、とりあえず持っておくつもり程度なら、1,000万円貯めることにこだわる必要はありません。

使って消えて無くなるものをいくら貯めても救われません。貯めたお金に働いてもらって定期的にお金を稼げるようにしないと、お金の心配は消えません。

1,000万円貯めても安心できないと感じる人がほとんど

サンキュ!の「驚きの新事実!令和の時代は1000万円貯めるのが「普通」のことでした…」によると、過去に「1,000万円貯めたことがある」人は、読者の3割弱いたことから、これくらいの額を貯めるのが普通なのだとか。

ただ、「普通」とはいっても3割弱。しかも「貯めたことがある」とあるとおり、いま手元にあるわけではなく、子どもの教育資金または家の購入資金として吹っ飛んでしまった人もいます。

ここまで貯められた人たちも、老後資金としてまだ2,000万円必要とコメントしているとおり、「まだまだ足りない」「貯金はいくらあっても足りない!」と感じる人たちは多くいるようです。

でもそれは当然です。消えて無くなるものを幾らため込んでも、今度はそれが減ることに対する恐怖を感じることになります。なので、現金をいくら持っていたとしても、安心を得ることはほぼ不可能です。

使ったら消えて無くなる+何も生んでくれない、のが困る

使って無くなるたびにまた働いて貯め直す、というのも歳を重ねるごとにキツくなります。

例えば40代後半に入って不必要とされてしまったため、あるいは今回のような経済危機のせいで仕事を失ったとします。

クビになっても半年~1年くらいは失業手当が出るので、それにプラスしてある程度の貯金があれば、その貯金の取り崩しで再就職するまでの間は何とか食いつなぐことができます。

家族の人数がどれだけで普段の生活費が毎月幾ら掛かっていたかにもよりますが、仕事を失ってから再就職までに1年近く掛かってしまうと、貯金の減りもかなりの額になります。

何とか再就職できたとしても、まずはまた数年かけてお金を貯め直すところからの再スタートです。

歳を取るごとにクビになりやすくなって、再就職先も見つかりにくくなります。危機が起こるたびに貯めたものを使う⇒また働いて貯める、を繰り返してしまうと、そのうち持たなくなります。

貯めておくだけでは安心は得られない

そうならないためには、ただ1,000万円かそれ以上を貯めることを目指すのではなく、お金を生んでくれるものをどう増やすかを考える必要があります。

例えばこの1,000万円を使って不動産や株式などで買ったとしたら、定期的に家賃や配当を得られます。最初にこれだけの資金があれば、本当は細々と買う必要はありませんが、安全に進めるために例えば中古の戸建てを3つを買い残りを高配当が付く銘柄の株式のに振り分けたとすると、少なくとも毎月平均で12~13万円近くの収入を得られるはずです。

こうしておくと、もし仕事を失って給料という収入が断たれてしまっても、失業保険とこれらの副収入があれば、再就職するまでの間を乗り切ることができます。

これじゃ貯金と同じじゃないかと思うかもしれませんが、現金とはちがって、不動産や株式は、何度使っても手元から無くなることはありません。これらは市場で取引されているものなので、どうしても毎日価値の上げ下げはありますが、収入を何かに使ったからといって稼ぎが落ちるわけではなく、繰り返しますが、消えては無くなったりもしません。

現金は持っているだけでは何も生んでくれません。正確にはかぎりなくゼロに近い利子は付きますが、収入としては全く頼りになりません。

それに対して、現金の代わりに不動産や株式などを買って持つ場合、自分にまだ仕事があるうちは、家賃や配当などの収入には手を付けずに全てを再投資に回したとしたら、その後の数年間でさらに収入を増やせます。

手持ちのお金が減り続けると恐怖を感じる

現金ではこういったことができません。先程の記事中には年金収入で生活費を賄えきれない部分は貯蓄を取り崩して生きていくとありますが、歳を取って貯金がだんだんと減っていき、それを補う手段もない状態でいると、自分はあとどれくらい生きられるだろうか…と恐怖を感じることになるはずです。

消えて無くなるものをいくらため込んでも安心は得られないので、使っても減らないものを少しずつ増やしていきましょう。

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