デジタル通貨

日本で使えるアルトコインの現状と今後を予想する

仮想通貨と言うと、大半の人はビットコインを思い浮かべるでしょうが、仮想通貨はビットコイン以外にも2019年時点で2,000種類以上あると言われています。仮想通貨全体の流通量の中でビットコインが占める量が大きいため、ビットコイン以外を総称してアルトコインと呼んでいます。この記事ではアルトコインの中で、日本でも流通しているものや世界的に注目されているものについて、現在の状況や今後について説明します。

日本で流通しているアルトコインで時価同額ランキングの上位5種を紹介

日本の仮想通貨取引所で売買できるアルトコインは以下のものがあります。

#リップル(Ripple)
アメリカのリップル社が開発した、即時グロス決済が可能な分散型台帳システム上で発行される仮想通貨で単位はXRPです。2018年12月の時点でビットコインに次ぐ世界第2位の時価総額を持つ仮想通貨です。開発元のリップル社が管理しているので信頼度が高く、決済スピードの速さに目をつけた企業が提携を始めました。日本では三菱UFJ銀行などが参加しています。金融機関だけでなく国際決済を行なう一般企業からも注目されており、今後採用が進めば大きく伸びる可能性がある仮想通貨です。

#イーサリアム(Ethereum)
イーサリアムはイーサリアム・プロジェクトで開発している、分散台帳技術やスマート・コントラクト(契約を自動化する仕組み)を実現するためのプラットフォームです。仮想通貨イーサリアムはプロジェクトの内部通貨であるイーサ(Ether)のことですが、通称イーサリアムと呼ばれています。単位はETHで時価総額は世界第3位です。イーサはイーサリアムを利用するための手数料として使われていますが、ビットコイン同様にマイニングできるのでプラットフォーム外にも流通しています。まだ発展途上のプロジェクトですが、複数の企業と提携しています。この先採用する企業が増えてくれば、仮想通貨の価値も高くなることが期待できます。

#ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)
ビットコインのハードフォーク(仕様変更による枝分かれ)により誕生した仮想通貨です。単位はBCHで時価総額は世界第7位です。ビットコインキャッシュはビットコインの処理速度に限界があるという問題を、ブロックサイズを大きくすることで速度を向上し解決するために作られました。ビットコインから枝分かれして作られたので、仕様はビットコインの改良版です。ビットコインの代替通貨となるかどうかが注目されています。

#ライトコイン(Litecoin)
ライトコインはビットコインの送金速度が遅いという問題を解決するために作られた仮想通貨です。単位はLCHで時価総額は世界第8位です。ビットコインは流通量が増えると送金速度が遅くなるという問題があり、買い物などで使う通貨には適していないといわれています。ライトコインはビットコインより実用的に使える通貨として開発され、ビットコインの約4倍の送金速度を持っています。また取引情報を小さくするというアプローチでマイニングに時間がかかりすぎる、少額決済に向いていないというビットコインの欠点を解消しています。ビットコインを補完する役割を持つ通貨として人気があります。

#ネム(XEM)
この通貨もプロジェクトの名称が通貨の通称になっています。正式名称はゼム(XEM)といい単位はXEMで時価総額は世界第15位です。ネム・プロジェクトでは、マイニングにおける計算量を多く持つもの=富を持つものが報酬(通貨発行権)を獲得してさらに富を得るという一種の不公平性をなくすためにハーベストという方式を採用しています。簡単にいうと、ネムへの貢献度が高いユーザーに報酬が渡る仕組みを提供することで、富の集中という問題を起こりにくくしています。2018年にNEM JAPANが設立されるなど、日本での人気が高いアルトコインです。

その他の注目されているアルトコイン

日本では取引されていませんが、注目度の高いアルトコインを2つほど紹介します。

#テザー(Tether)
テザーはドルに連動することで法定通貨の価値を持たせた仮想通貨です。単位はUSDTで時価総額は世界第5位です。テザー社が管理しており1ドルが1USDTになるように固定しています。仕組みはテザー社にドルが入金されると同額のテザーが発行され、テザーがドルに換金されるとそのテザーは消滅します。これにより実際に存在するドルと同額のテザーしか流通しないことになり、ドルの裏付けを持つ仮想通貨として人気を博しています。ところが2017年にテザーの発行額とテザー社の保有するドルの額が一致していないという疑惑が持ち上がり、現時点で疑惑は晴れていません。先行きが不透明な状態です。

#カルダノエイダ(CardanoADA)
カルダノ・プロジェクトが開発している次世代ブロックチェーン・プラットフォームの名称であるカルダノとプラットフォームの流通通貨であるエイダ(ADA)を合わせた通称を持つ仮想通貨です。単位はADAで時価総額は世界第11位です。2017年に発表された仮想通貨ですから急成長したといえます。カルダノはイーサリアムより優れたスマートコントラクトであるPlutusという技術を持ち、暗号化技術でもイーサリアムの共同設立者である天才数学者チャールズ・ホスキンソンが開発に携わっています。

将来的にはATMでの利用やデビットカードでの利用が可能になるとアナウンスされており、ネット内のみでの利用が当たり前だった仮想通貨が現実世界にも進出するという画期的な仮想通貨になる予定です。

アルトコインの中で注目されている仮想通貨を選ぶときの注意点

本文で述べたように、人気のあるアルトコインの多くはプロジェクトの副産物として産まれています。したがってプロジェクトの先行きが明るいようであれば、副産物である仮想通貨の価値も高くなります。各通貨の背景にある技術の有用性と企業の注目度の高さを見極めましょう。また、取引所のセキュリティが甘いと通貨が流出してしまうという欠点を持ちます。取引所の信頼性も大事なポイントですのでチェックしましょう。

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