デジタル通貨

暗号資産(仮想通貨)の「ステラ」とは

多くの仮想通貨が登場していますが、中でもジェド・マケーレブが創業した仮想通貨ステラは、個人間での小口の取引を想定している仮想通貨です。価格の変動や高騰を抑える工夫がされているため、安定した価格で迅速な送金に利用でき、手数料も安価です。こちらの記事ではステラの成り立ちと特徴、現状や今後の見通しなどを解説します。

ステラの成り立ちと特徴について

ステラは、すでにマウントゴックスやリップルの創業で成功しているジェド・マケーレブが発表したプロジェクトで、2014年に創業されました。ステラは送金・モバイルマネー・マイクロペイメントでの利用が想定され、大手金融機関等の法人利用が対象だったリップルとは異なり、個人での利用を対象にしています。扱う金額が少額のため、リップルよりも早い決済・送金が可能です。ステラはドルやユーロといった法定通貨以外にも、ビットコインやリップルに換金できます。ステラが発行しているトークン(仮想通貨)はXLM(ルーメン)という単位で、取引の基本手数料は0.0001XLMです。リップルには発行上限がありますがステラにはなく、最初の1,000億XLMから毎年1%ずつ追加で発行して、ステラが高くなりすぎるのを防いでいます。運営団体の保有分も全体の5%と少なく、仮想通貨でありながら中央銀行のような金融緩和を行ない、価格の高騰を防いでいるのが特徴です。

発行した資産をフリーズさせて送金したユーザーに戻すことで、誤送信を取り消すことができるのも特徴です。ステラでトークンを発行するときは、シンプルなものなら数時間、複雑なものなら1〜2日もあれば発行が可能です。ステラは非営利団体なので、オープンソースです。

仮想通貨ステラを購入できる仮想通貨取引所は現時点では日本にはありません。海外の取引所では、Binance、Poloniex、Upbitなどがあります。この中で日本で人気がある取引所はBinanceです。取引量も多いので、安心して使える仮想通貨取引所の一つです。円をビットコインに換金してからステラを購入できます。Poloniexも世界最大級の仮想通貨取引所なので、ステラ以外にも多くの仮想通貨を取引できます。ステラの利用にはフェイスブックのアカウントを所持していることが条件で、フェイスブックの認証が必要です。これは、中国での利用が急増したことで価格が高騰したビットコインの例を踏まえて、ステラの価格変動を抑えるために取られている措置です。

ステラを保管できるウォレットはウェブ・ウォレットのStellar Term、モバイル・ウォレットのLOBSTR、ハードウェア・ウォレットのLedger NanoSなどが挙げられます。2018年1月にコインチェックで仮想通貨の流出事件が起きたことから、オフラインで保管できるハードウェア・ウォレットの注目が高まっています。

また、ステラはパブリックブロックチェーンの構築にも力を入れています。パブリックブロックチェーンは、取引の検証が厳密に行なわれるため、二重使用などの不正を発見しやすくなっています。中央管理者が存在しないので、情報漏洩のリスクがないというメリットもあります。

ステラの現状と今後の展望

2019年3月27日のチャートでは、1XLMあたり11.44円付近を推移しています。2018年1月頃と比較すると値動きは落ち着いていて、2019年に入ってからは価格変動が安定しています。2019年3月は仮想通貨の時価総額ランキングは9位ですが、2018年8月には一時5位にまで上昇しました。これは、このランキングの数日前からあった、フェイスブックとの提携の噂によるものと考えられます。フェイスブックはこの噂を否定しました。ステラのプラットフォーム上ではDApps(分散型アプリケーション)も作成できるので、ここから人気のアプリが登場すれば、さらなる値上がりを見込めるでしょう。

ステラのチャートはリップルのチャートと相場や変動曲線の形が似ています。リップルに関係するニュースも、ステラの相場に影響を与えています。ステラがTEMPOやIBMなどの大手企業と提携した時には価格は上昇しました。今後もステラやリップルと大手企業との提携が決まった時には価格の高騰が期待できます。Wallet InvestorやEconomy Forecast Agencyなどの価格予想会社は、ステラが数年以内に1XLMあたり100円まで上昇すると予想しています。実際に、2018年1月には一時100円まで到達しています。

2019年2月に発表されたFinderの価格予想では、主要銘柄の多くが下落すると予想されましたが、ステラは84%の伸び率が予想されました。年間を通しての予想では他の銘柄も楽観的な見通しがされていますが、中でもステラは年間を通して260%の成長が予想されています。2018年にすでに注目を浴びていた、問題解決のためのパブリックブロックチェーンの構築が評価されたことと、多くの企業がステラの持つコストの低さや充実したサポート体制に魅力を感じているというのがFinderの予想の根拠です。

仮想通貨ステラは価格が上昇する可能性がある

ステラは価格の大幅な変動を抑える取り組みにより、個人間での小口取引をするのにも有用です。海外に送金する時などは特に、ステラの安価な手数料の恩恵を受けられます。また、ステラは複数の予想会社で価格の上昇を予想されている仮想通貨なので将来性に期待も持てます。自分が持っている仮想通貨取引所でステラを扱っているかどうか確認してみてください。

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