デジタル通貨

暗号資産の有望銘柄「IOTA」

暗号資産に馴染みがない方は、「そもそも『IOTA』と書いて何て読むの?」なんて方もいるかもしれませんね。これは「イオタ」と読むのですが、「アイオータ」などと呼ばれることもあるようです。取引所での表記は「MIOTA」となります。それでは本格的に注目銘柄「IOTA」について解説していきます。

IOTAのことが知りたいなら、まず「IoT」を知らなければなりません。IoTというのは「Internet of Things」の略で、「あらゆるものをインターネットで繋ぐ」といった意味合いになります。パソコンやスマートフォンはもとより、車や電化製品などとも接続できるようになれば、より快適な生活を送ることが可能になります。身近なIoT製品として「アレクサ」が挙げられますが、利用されている方はその便利さを実感されているのではないでしょうか。このように、IOTAはIoTデバイス間の決済を容易にするための通貨と言えます。

暗号資産は大きく二つのタイプに分類することができます。基盤技術にブロックチェーンを用いているものとDAG(有向非巡回グラフ)を用いているものが存在し、IOTAは後者にあたります。では両者の違いはどういったものかというと、それは取引の際のデータ承認の仕方と発生する手数料にあります。詳しく説明すると非常に小難しい話になるのでかいつまんで説明しますね。

ブロックチェーンの暗号資産は取引する際、「マイナー」と呼ばれる第三者に承認してもらう必要があります。マイナーは世界中に存在し、取引の際に作成されたデータに不正や改ざんがないかを膨大な量の計算を行うことで確認します。この作業を「マイニング」というのですが、マイニングを行った結果取引が正当なものだと確認できたものだけ、承認が下りる仕組みになっています。そして一番早く取引の整合性を確認し、承認したマイナーには報酬が与えられることになっています。その報酬は取引をした方が払うため、取引手数料はやや高めです。

一方DAGは取引にマイナーが介入せず、取引の正当性は取引を行う方が承認しなければなりません。といっても自分が行う取引についてではなく「他の誰かが行った取引について」です。IOTAをはじめとするDAGを用いた通貨は送金データを作成する際、他の誰かが行った未承認の取引について承認しなければならない仕組みになっています。このように利用者間で承認手続きを行っていくため、マイナーに払う報酬がない分送金手数料は少額、もしくは無料となります。IOTAはこのDAGをもとに独自技術「Tangle」を採用することで送料手数料の無料化に成功しています。さらに取引をする人が現れる度に別の取引が承認される仕組みになっているため、スピーディーな取引が実現しています。

ただ注意しておきたい点もあります。一見DAGを用いた暗号資産の方がお得に見えますが、不安点がないわけではありません。DAGは後発の基盤技術なので、採用している通貨もブロックチェーンに比べればかなり少ないです。そのため、外部からの攻撃に対してどの程度耐性があるのか不明な点も多いのです。今は大丈夫でもこの先問題が発生しないとも言い切れません。DAGは安全な運用が可能だと証明するためにも、更なる技術開発が必要不可欠です。それがDAGの普及にも繋がっていくのではないでしょうか。

IOTAがどのような通貨なのかは以上の通りですが、新参の銘柄がどうしてここまで注目されるに至ったのでしょうか。一概には言えませんが、前記した「送金手数料無料・スピーディーな取引」という点は大きな強みになっています。加えて有名企業に興味を持ってもらえたことも大きかったのではないでしょうか。国内外を問わず、IoTを活用することで更に自社製品の価値を高めようとする有名企業がコンタクトを取ったという事実は非常にインパクトがあります。投資家にIOTAは有望と判断させるのに十分な材料だったと推測することが可能でしょう。

ただ、IOTAはブランドとして急速な成長を見せただけに、今後の値動きも気になるところです。この勢いが一過性のものなのかどうか、しっかり見極めておきたいでしょう。結論を言えば、まだまだ注目に値する銘柄と言えそうです。インターネットの普及は進む一方であり、その流れはもはや簡単には止められないでしょう。今後新たな分野でインターネットが活用されることは十分に考えられます。そうなればますますブランドとしての価値は高まっていくのではないでしょうか。

投資に絶対はない

確かにIOTAは有望銘柄ですが、決して値上がりが保障されているわけではありません。場合によっては元本割れしてしまうことだってあるのです。暗号資産に興味がある方なら、青天井だったビットコインの相場がある日突然大暴落したことを覚えているのではないでしょうか。投資の魅力的な部分だけに目を奪われず、投資には相応のリスクがつきものだということを覚えておきましょう。

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