マネー&ライフ

給料が少なくても資産形成はできる!

社会に出てから最初に就くことになった仕事での給料が低くても、その先が真っ暗だなんて思う必要はありません。仮にもしずっと給料が低くても、それ以外の稼ぎを増やすことで、経済的に幸せになることは十分に可能です。

給料が低い=ブラックとは限らないのかも

健康面でも体を壊すリスクがあり、お金の面においてもその後の人生が不利になりやすいため、ブラックなところは勤め先候補からは外すべきではありますが、何をもってブラックと見るかはなかなか難しいところです。

ダイヤモンドオンラインの「年収が低い企業ランキング【東京都・トップ10】」を見ると、上場企業などでも年収300万円台の勤め先は意外と多いようで、中にはTVでわりとよく見るCMを打っているようなところも入っていたりします。

全体的にはこのランキング表に対し、安い給料で人を雇うブラックなところは最初から避けるべきいったコメントが多く見られる一方で、もしも仕事内容が然程キツくはなくてワーク・ライフ・バランスの取れるものであれば妥当なのではといったものも見られました。どちらも間違いではありません。

単純に働いて得る給料が多ければ、経済的に余裕をもって生きられる&人生が有利になるのかと言えば、 残念ながら必ずしもそうはなりません。働き手として 生きるために掛かる経費も大きくなるし、拘束時間も長くなりがちで、お金を使う前にまず取られる部分も大きいことから、結局のところ給料一本でいるかぎりはもらう額が幾らであろうが生活の苦しさはあまり変わらなかったりします。

ごくまれに給料が高くても拘束時間の短めのところもありますが、もらえる額は大抵、キツさ・責任の重さ・クビのリスクなどに比例しています。

また、以前も触れたとおり、どれだけお金を貯めることができるかも年収とはあまり関係がないようです。サンキュ!の10月号には年収(給料としての)が高い人達の中では貯められる人と貯められない人の差は非常に大きいものの、「年収差では、あまり貯蓄額自体は変わらない」とあります。多くの人は、パーキンソンの法則どおりに、もらった分だけ使ってしまうからです。

こういった表の中で勤め先の給料が低めだったとしても、自分のために使える時間をそれなりに確保できる仕事なのであれば、それはそれでいい仕事なのかもしれません。時間を自分の望むものに自由に充てることができます。

それに、世の中全体で見れば40代以上でクビになりやすくなってきたとはいえ、もともとの給料が低めであれば、人件費は重すぎないので、働きぶり次第では長く雇ってもらえる可能性もあります。

「いい勤め先」に一生雇われ続けるのが難しくなった

給料が低めでもあまり気にし過ぎないほうがいい理由はもう一つあります。

終身雇用の崩壊です。一昔前ならば就職先のちがいによる経済格差はその後ずっと一生を通して広がり続ける傾向にありましたが、これから先はそうならないかもしれません。40代でクビもわりと当たり前のものとなりつつあるからです。

20年の春にはいわゆる70歳定年法なるものが制定されて、各企業に従業員の70歳までの雇用継続の努力義務が課されることになり、一見すると望めば70歳まで働ける環境が作られているかのように見えるのですが、おそらくこれはほとんど機能しない気がします。

この法律ができる前にすでに2019年には雇う側のトップが、これからはもう常時お抱えとしての人員を多く雇い続けるのは難しいと表明しています。同じ頃に大手各社で40歳以上の人員の大量整理が始まりました。

コロナ禍が始まる半年以上も前からです。企業が置かれている競争環境も厳しくなっているので、長く居られて大きな負担になる前に…と先手を打って負担軽減を進めています。

一般的には高給であればあるほどコスパを厳しく見られるので、クビのリスクも高まります。40代・50代で突然勤め先を出されてしまったら、同じような「いい仕事」はまず見つからないと聞きます。確かに周りでも出された後に中々再就職先が見つからず、もとの給料の半分以下~3分の1にまで落として何とかやっと次の仕事に就いたといったことを度々聞きます。早ければ30代からというところも出始めているので、どの年齢でも安心はできません。

雇われ同士であればこのように、よく言われる「格差」も今はある意味リセットされやすくなっている面もあり、40代以上になれば大体みな給料が低めのところで並ぶなんてことも起こりえます( お勉強を頑張った人たち・それを誇りを持つ人たちにしてみれば、災難なのかもしれませんが… )。ですから、今の給料が低くてもあまり気にしなくてもいいのかもしれません。

給料以外の稼ぎを増やす

それでもまだ最初の勤め先の給料が低めで他の人との差が気になる場合、どうしたらその差を埋められるか。答えはそれほど難しくなく、給料以外の稼ぎを増やせばよいだけです。

毎月数万円、できれば3万円以上を先取りして投資の種銭つくりのために避けておきます。

これをある程度まで貯めたところで、まずはわりと状態の良い中古の戸建などの不動産を買い、それを賃貸市場に出して入居者が付くと、毎月家賃を得られるようになります。

その後も毎月数万円の貯金を継続しつつ、上がってくる家賃を貯め続けることで、不動産を増やしていくことができます。数が増えるごとに次を変える速度も上がります。

10~13年くらいかけて4~5件くらいへと数を増やした後には、今度は高配当が付く株式へ投資に切り替えます。少し現金に近いものを持つことによって、配当収入という稼ぎを得つつ、もし何か急な出費があったとしても対応可能になります。

こうすることにより、新卒時に給料が低めで、仮にもしその後もほとんど昇給が得られないような仕事に就いていたとしても、40前後になる頃には給料+副収入で見れば、それなりの規模の稼ぎになっているでしょう。

その頃、新卒時にいい勤め先に入れた同年代の人たちがどうなっているでしょうか。 果たしてまだそこに残れているか。 ちょうどクビのリスクが高くなる年齢です。

給料が唯一の収入源となっている人は無収入となり、低めの給料+そのほかに収入源を持つ人との差が一気に逆転します。同じころに、両者とも失業していても、そのほかの収入源を持つ人のほうが断然有利です。不動産や株式は一度軌道に乗れば、持ち主の状態に関係なくお金を稼ぐために働き続けてくれます。

生身の人間をなかなか高く買ってくれなくなった状況下においては、頑張って生身の自分を鍛え続けるよりも、代わりに働いてくれるものの数自体を増やしていくほうが長く安心して暮らせます。

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