マネー&ライフ

無理して行かせなくてもいい

教育には一昔前ほどの投資効果は無いように見えます。無理して子どもを大学に行かせても「あまり意味がなかった」事例も増えてきているので、自分の子どもに何か役に立つものを持たせてやりたいというのであれば、もっと長く使えるものを持たせてあげるほうがいいかもしれません。

雇われサイクルが崩れた

これまでわりと普通の目標とされてきた、いっぱいお勉強して⇒いいお学校に入り⇒いいお仕事に就き⇒いおいお給料をもらい…のサイクルが崩れてきています。

文集オンラインの「30代家庭「子供の大学進学には年150万円足りない」 会社が“賃上げをすべき”決定的な理由」によると、今の世の中がそうなってしまった原因は、横ばいあるいは少し下降傾向にある労働者の給与水準のせいなのだそうです。

一家の子どもの数を2人とした場合、代々同じ生き方を繰り返していくためには、少なくとも30代で月収50万円台、40代で毎月60万円台、50万円台で子どもに一番お金が掛かる時期には毎月80万円もの稼ぎが無ければムリらしいのですが、今の世の中では仮にもしこれ通りに30代で毎月50万円もらえたとしても、40代・50代になってパフォーマンスが落ち始める頃に「もう必要ない」と途中で出されてしまうのも普通です。

この流れが続くと働く人たちの希望が無くし、子どもたちにもいい教育が受けさせられなくなるので賃上げが必要とのことですが、元々コロナ禍が起きなかったとしても雇用を保つのがやっとの状況ではあったので、流れが変わることはあまり期待は出来なさそうです。本当は倒れかけたものを救い続けることを止めれば他の国並みの成長ができるので賃上げも可能なようなのですが、そうすると弱肉強食社会になってしまうから嫌だと拒否した結果でもあるので、こうなった(=段々と下がり続ける)のは仕方がない部分もあります。

でも考えようによっては、無駄なことをしなくて済む世の中になったとも言えるのかもしれません。学歴のせいで応募資格が無くなり職種は限られてしまうかもしれませんが、無理して大学に行かなくてもつける職はいろいろあります。

それに稼ぎの面においても大卒であることは昔ほどの価値がありません。これまでも何度か触れてきましたが、大卒正規雇用でもずっと年収300万円台というのはふつうにあり、非正規で200万円台、アルバイト的なポジションであれば100万円台と、大雑把に分けるとそのような状況ですから、わざわざ年収差を100万円強広げるためだけに多額の金を突っ込むのは、もうあまりコスパには見合っていないようにも見えます。

少し前までは「そうは言っても、一生分で比べたら大差がつくだろ」とか言われていましたが、先程も触れたとおり、いまは途中で放り出されるのも普通で、「一生使い続けると約束はできない」と一昨年に雇う人たちのトップが宣言したとおりの状況です。お学校で頑張ったお勉強は、これさえあれば一生食えるというものではなくなってしまいました。

お金が無いからといって、では代わりに子ども自身に借金を背負わせてまで大学に行かせたらどうなるか。運よくその子をどこかが雇い続けれくれれば返せるものの、返済は30代半ばまで掛かるんだとか。でも早ければ30代で勤め先の都合で出されてしまうこともあるので、そうなると返済もできなくなり、その後の人生がさらに難しくなり再起出来ない人も多いようです。

学力の代わりのものを持たせると

そんな要らぬ苦労をするくらいならば最初から、学歴など必要が無いところに勤め技術を身につける等したほうが効率的かもしれません。組織と商売の規模が小さすぎて、将来もあまり給料アップが期待だ着ないとしても心配はありません。働く以外のところで稼ぎを増やせばよいのです。

今の流れを見ると、頭脳労働とか言われるものほど簡単に機械に置き換えられていっていて、デスクワーク系のほうが人気ですが、そういったものほど消えていっているように見えます。知識の詰込みも簡単に機械の代用で済んでしまうということなのか、雇う側もただいっぱいお勉強しました的な人を取らなくなってきているようです。複雑な動作があるものはまだ置き換えにくいようなので、そういったもののほうが長く働けるかもしれません。

元々の給料がそれほど多くなかったとしても、一部を毎月先取りで避けておき、ある程度の額に達したら、それを例えば不動産や株式などお金を稼いでくれるものに持ち替えます。

それらから上がる稼ぎも毎月の貯金と合わせて貯め続けることで、そのあとはもっと速いスピードでさらにお金を稼いでくれるものを増やしていくことができます。

それを続けていけば、自分が本職でベテランの域に達する頃には、本職でもらっている給料と同じくらい副収入を稼げるようにもなれます。二人の自分を合わせた額を見ればかなりのものになっているはずなので、もし本業の給料がずっと初任給に近いままだったとしてもそれほど問題はありません。

「働く」の世界は環境や組織の都合でほとんどのことが決まってしまい、個人ではどうにもならないところがありますが、それ以外の部分を広げていけば、希望はあります。まずは大学は絶対行かなければならなところという思い込みを捨てましょう。もともと雇われ養成のためにあるわけではないのですが、今は大学も人が雇われるために必要なことも教え切れていないようです。何か役に立つものを持たせてあげたいというのであれば、その子のためにお金を稼いでくれるものを買う原資でも持たせてあげるほうが、途中で使えなくなる学歴なんかよりもっと効果があるかもしれません。

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