マネー&ライフ

「脱炭素住宅」鍵は蓄電池

温室効果ガスの排出削減に向けて脱炭素実現を迫られる大手電力が

再生可能エネルギーの導入増を見据え住宅事業に注力している。

東北電力(仙台市)は、新築物件に再エネ普及の鍵とされる高価格の蓄電池と

太陽光発電設備を初期費用なしで提供。

住民の購入を後押しし、目標達成に弾みをつける狙いだ。

東北電のグループ会社と住宅メーカーは、

9月から新築一戸建て住宅に蓄電池と太陽光パネルを設置する

「あおぞらチャージサービス」

を始めた。

設置やメンテナンスにかかる費用は会社側が負担。

利用者は月約1万7千円~約2万円の定額料金に加え、

電力が不足する場合は別料金を支払う。

10年後には設備を利用者に譲渡する仕組みだ。

再生可能エネルギーは気候に左右され、供給不安定になりやすい。

蓄電池は日中に発電した電気をためて夜間も利用でき、

停電時は非常用電源にも活用できる。

蓄電池購入には200万円程度かかる場合があるが、

東北電は導入をためらう家庭に

「手軽にサービスを使える」

点を挙げて、魅力を訴える。

今年4月から同様の取り組みを始めた沖縄電力。

新サービス

「かりーるーふ」

には、当初枠100件の募集に1千件を超える応募が殺到した。

大手電力は火力発電の比率が高いが、

政府は2050年の温室効果ガス排出量の実質ゼロ実現を掲げている。

「電力の安定供給と地球温暖化対策の両立」

との課題達成を目指し、電力各社は住宅向け再エネ事業に本腰を入れ始めている。

環境に優しく、且つお財布に優しい。

そんなお家に住むのも悪くないですね。

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