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暗号資産ビットコインがまた急上昇?その理由と将来性を解説!

暗号資産の中でも知名度の高いビットコイン。2018年頃に200万円台まで急上昇した後は価格が下降気味でしたが、2021年8月頃から風向きが変わり、急上昇トレンドに入っています。2021年10月には700万円台にも突入。大幅に価格が上昇しているので、いつ下落するか読めず、ビットコインを買うか迷っている人もいるのではないでしょうか。そこでここでは、ビットコインの価格が急上昇した理由と今後の見通しについて解説します。

2021年のビットコイン市場

2021年のビットコイン市場は上昇、暴落どちらも起こっており、決して油断できない状況です。まずは2021年のビットコイン市場の動きを振り返りましょう。

・1月〜4月は安定して上昇

2021年のビットコイン市場の動きは、1月〜4月頃は上昇している状況でした。ビットコインは登場してから時間が経過している暗号資産ですし、知名度もある状況。そのためビットコイン市場に参入するメリットは少ないと感じるかもしれませんが、数ある暗号資産の中でも使い道の多さなどを理由に購入する人はたくさんいます。このようにビットコインには常時一定の需要があり、よほどのことが無い限り安定して上昇している状態です。

加えて、IMF(国際通貨基金)が暗号資産をはじめとするデジタル資産が世界的に普及したことを認めました。暗号資産は実用化が課題とされていますが、IMFがこのような発表をしたことで、暗号資産がより世の中の人々にとって身近なものになることが期待されます。中でも暗号資産の代表格としてよく名前が挙がるビットコインは実用化の可能性が高く、投資家の期待も含めて、これだけの価格上昇が引き起こされたと考えられます。

・5月〜7月はまさかの大暴落

ビットコインの価格は2021年上半期の間上昇トレンドかと思いきや、2021年5月頃からは大暴落してしまいました。大暴落の原因としては、中国政府による暗号資産取引の規制の影響が大きいでしょう。2021年に入って中国政府による様々な分野における規制が急激に強まっています。金融機関に対する規制も年々強化されており、2021年5月に入ってその規制は暗号資産全般にも及びました。この規制により、中国国内で一切の暗号資産の取引ができなくなってしまいました。また、中国政府は暗号資産のマイニングも規制。マイニング施設に対する強制電力停止も行われ、中国では暗号資産を取り扱うリスクがとても大きくなっています。中国は世界トップクラスの経済大国です。暗号資産取引においても莫大な金額が動く国で取引が規制されたことにより、世界各国から暗号資産の今後に対する不安が募り、大暴落という結果になりました。

加えて、7月にはテスラのCEOであるイーロン・マスク氏が環境保全の面からビットコインを否定するツイートをしたことも影響し、暴落に追い打ちをかけることとなりました。イーロン・マスク氏はアメリカで2番目の富豪ということもあり、イーロン・マスク氏の暗号資産に関わる発言は毎回ビットコインをはじめとする暗号資産の価格の変動に大きな影響を及ぼしています。これはテスラが2021年2月に15億ドル分ほどのビットコインを購入しており、いつ大量に売却して価格が大暴落を引き起こすかわからないためと考えられるでしょう。実際に4月に2.6億ドル分のビットコインを売却しています。今後もイーロン・マスク氏、テスラの言動によってビットコインの価格が変動する可能性が考えられるので、動向に注目しておくべきでしょう。

・10月は再度上昇して700万円超えに

2021年中期は下落していたビットコインですが、10月に入って再度急上昇の動きを見せています。これに関してはSEC(米証券取引委員会)のゲーリー・ゲンスラー委員長、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が中国のビットコインの規制に対して、「ビットコインを規制することはない」と発言した影響が大きいと考えられています。また、中国の暗号資産の規制により、暗号資産投資家がマイニング施設を国外に移動させたため、中国の投資家が再び取引できるようになった点も価格の上昇の理由として大きいでしょう。

2021年中は様子を見たほうが良いかも

2021年10月に入って急上昇を見せているビットコインですが、今後の動向に関しては下落・上昇どちらも考えられるので少し様子を見た方が良いでしょう。まず下落の要素に関しては、ビットコインの価格変動の周期が挙げられます。ビットコインは4年周期で半減期を迎えています。半減期とはマイニングの報酬が減る時期のことを言い、直近だと2016年7月、2021年5月に発生しています。この半減期を向かえるとビットコインは一旦価格が上昇し、その後は下降時期に入ります。この流れに従うと、年末までは価格が上昇したとしても今後下落していくと考えられるでしょう。

ただし、ビットコインの上昇を予測できる要素もあります。中国のマイニング規制により、企業単位でマイニングを行ういわゆる機関投資家が、ビットコインのマイニングに対して慎重になっています。これは個人投資家にとってはチャンスと言えるでしょう。

加えて、2021年2月にカナダでビットコインETF(上場投資信託)が承認されました。アメリカでもビットコインをはじめ、複数の暗号資産がETFを申請していますが、まだ承認された前例はない状況です。そこでカナダで前例ができたことで、アメリカでもビットコインETFが承認されるのではと期待する投資家が増えています。アメリカの株式市場の規模は世界最大級です。そんなアメリカでビットコインETFが承認されれば、暗号資産投資家だけでなく、一般の株式投資家も大量にビットコインに参入することが予測されます。よりビットコインの取引が活発になり、今以上に高値を更新することも期待できるでしょう。

また、発展途上国における暗号資産の普及も上昇が期待できる要素として挙げられます。日本のような経済が安定している国は銀行に安心してお金を預けることができますが、発展途上国を中心に、社会情勢が安定しておらず、いつ銀行からお金が下ろせなくなってもおかしくない状況に陥っている国もたくさん存在します。このような国だと暗号資産は銀行にお金を預けるよりも安心できると考えている人も多いです。

加えて、2021年6月にはエルサルバドルでビットコインを法定通貨として使用する法が成立しました。エルサルバドルのような発展途上国はそもそも国民が銀行口座を持っていないことも少なくありません。エルサルバドルの場合、銀行口座を持っている人口は、国民の約3割です。そこでビットコインを法定通貨とすることで、銀行口座を持っていない人もお金のやり取りが手軽にできるようになるでしょう。このようにビットコインには資産運用だけでなく、決済手段としての期待を寄せているところも存在します。エルサルバドルのような前例ができたことで、他の発展途上国でも同じような動きが期待でき、よりビットコインの普及が進むことが考えられるでしょう。

ビットコインの今後に関しては、周期に従えば下落と予測できますが、上昇が期待できる要素もたくさんあります。ただ、2021年10月の段階で価格が急上昇している時点で、いつ暴落を引き起こしてもおかしくない状況です。したがって、価格の上昇が期待できる状況であったとしても、安定するまで少し様子を見たほうが良いかもしれません。

2021年中のビットコインの取引は慎重に!

2021年はビットコインの価格の急上昇、大暴落両方が起こり、価格の変動に踊らされた投資家も多いです。一旦暴落したあと、10月に再度価格が上昇しており、このまま上昇していくと考えている人もいるでしょう。ただ、基本的に価格が急上昇したあとは暴落がいつ起こってもおかしくありません。したがって2021年中のビットコインの投資に関しては慎重になったほうが良いでしょう。

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