これまで何度か無理して年間100万円貯めることを目指さなくてもいい・「何が何でも1,000万円貯める!」ことに意味はないと触れてきましたが、そうは言っても現金の塊が手元にないとどうしても安心ができないのか、脇目も振らずに貯金に突っ走ってしまう人も多いようです。
貯めるだけでは救いにならないのであまり意味はないのですが、投資の資金を貯めるためという点では、彼らの根性は見習いたいところです。
貯めるには覚悟が必要
2人で働いても、無駄遣いをせずに必ずお金を貯めるという覚悟がないと、お金は貯められません。
には、あるFPによると、「どちらか一方の収入が無くなってしまったとしても、生活ができるように備えているため」、「どちらか一方の収入はほぼ貯蓄」するべき(「お給料は関係ない⁉お金が貯まる家計に共通する3つのこと」)とありますが、これはほぼ無理と言っていいでしょう。
働く女性の中で、本当は必要ないけど働きたいから働くと言えるほど余裕のある人は、10人中2人しかいないそうです。一人では無理だけど二人ならば食べられるかもしれないからこそ二人で働いているわけで、どちらかがクビになってしまったら、それまで通りの生活を続けることはできません。実際に前回の危機後にローンを支払えなくなって住む環境を変えなければならなくなった人もいます。
見習いたい根性
一家の稼ぎが増えると普通はそれをあてにして支出も増えてしまうものですが、マネーポストの「ゼロから1000万円貯めた主婦 夫婦でストレスを溜めない節約のコツ」などを見ると、中にはずっと生活レベルを上げずに支出をそれまで通りに抑えて、かなりのスピードでお金を貯められている人もいるようです。
取材を受けた家族は共働き家庭で子供二人、月収は夫が23.4万円で妻が17.5万円と普通で、収入だけを見れば平均的な家庭のイメージではあるので参考にはなりそうです。支出の合計は諸々合わせて27万円弱なので、毎月18.5万円を貯蓄に振り分けることができるそうです。これならたしかに5年で1,000万円貯められます。
「無理なく貯める」とはいうものの、支出の内訳を見ると4人家族のわりには食費が3万円とかなり少なく、二人とも働いているわりには外での昼食費等が発生していないようで、毎日弁当を持っての出勤なのかわかりませんが、ほかの各種の出費についても実際にはかなり徹底して絞っていると思われます。
また、コメントにもありましたが幼保無料化がはじまったからか保育料が発生していないようですが、たしか毎月の補助には2.5万円くらいまでと上限があったはずで子供が二人いれば完全無料にはならないような…。ただ、毎月の特別費の平均は7万円弱と大きいので、これを通常ほかの家庭でも掛かる費用の分に振り分けて考えれば、実現不可能な感じではないのかもしれません。
収入もよく見ると、ポイント集めや活用で毎月1.5万円分にもなるようで、チリも積もればなんですね。児童手当も2.5万円と手厚く、ふだん法人分しか細かく見ないのでよくは知りませんでしたが、制度や支援もここ何年かでだいぶ変わったようです。
何にしても働くだけでたった5年で本当にこれだけ貯められたのであれば、中々のものです。何かの資金を貯めるためには見習いたい根性です。
貯めたお金を活かして投資をすべき理由
お金はあれば使いたくなってしまうものなので、それを我慢して貯め時を活かしてしっかりと貯められたのは感心です。ですが貯めたものをどう活かしていくかがこの先の課題です。
貯蓄の内訳を見てみると米国株やファンドへの積み立てがメインのようなので、通常であれば単なる預金よりは増えてくれそうですが、今回のコロナ禍によって含み益となっていた部分が吹っ飛んだだけでなく大きく下げているかもしれません。いずれにしても貯蓄代わりにしていて、「お金に働いてもらう」という趣旨でやっているものではなさそうです。
いまはそれでもいいかもしれません。子どもが4歳・2歳とまだ小さいので、まだ何年かは同じスピードでお金を貯められそうです。ですが、9年後に40を過ぎれば働き手としては不安定になります。人件費が重すぎる感じではないので、クビにはならないかもしれませんが、同じ給料で居続けられるかは分かりません。
なので、将来に備えるという意味では、今くらいの年齢(31)から、貯めたものに働いてもらって稼ぎを増やしておくのが理想です。
最初からこれだけまとまった資金があれば、いつもここで例として挙げている戸建てではなく、全額を使って年収200万円以上稼げる集合住宅を買うことだってできます。再生させるまでに多少手間が掛かりますが、手取りでそれだけ稼げる物件もあります。
現金に近いものが一時的に手元から全部なくなってしまっても、毎月もう一人分に匹敵する稼ぎが横から上がってくるのであれば、この時点で三馬力。何か大きな出費があったとしても心配はありません。
しかも2年半~3年掛けて、自分たち二人+副収入を合わせて貯め直し、もう一度同じことを繰り返せば、また収入源を増やせます。33~34歳時点で自分たち夫婦と同じくらい(少し及ばない程度)の副収入があれば、将来の雇用不安もほとんど消えてくれます。
株式や現金などで持ち続けているだけだと実は増やすスピードが遅く将来への不安を消すのは難しくなります。若いうちは現金に近いものはあまり必要にはならないので、早いうちに収入源自体を増やしておくと安心です。














