デジタル通貨

USD Coinとはどのような暗号資産なのか?

ブロックチェーン技術の発展とともに、ビットコインをはじめとする数々の暗号資産が世の中に誕生することになりましたが、そのなかの一つにUSD Coinがあります。USD Coinはステーブルコインの一つとされているのですが、詳細について知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで以下では、その誕生の背景とともに、実際の使われ方や、今後の展望について説明していきます。

USD Coinの誕生の背景とは

まず最初に、USD Coinがどういった背景で誕生してきたのかについて、その発行元とあわせて見ていきます。

USD Coinとは?

USD Coinというのは、ブロックチェーン技術を用いて発行されている暗号通貨の一つで、その特徴は世界でもっとも信頼性が高いとされているアメリカドルに価格がリンクしているという点にあります。特定の通貨に価値が連動している通貨のことをペグ通貨と呼ぶのですが、USD Coinは代表的なペグ通貨の一つであると位置づけられています。発行会社であるアメリカのボストンを本拠地とするCircle社が、USD Coinの裏付けとなるアメリカドルを担保として管理することによって、その価値が守られる仕組みです。

USD Coinの開発にあたっては、CENTERというプロトコルが用いられており、それによって常に1ドルが1USDC(USD Coinの単位)になるように管理されています。USD Coinも暗号資産の一つなので、取引ペアを作れば、他の暗号資産と取引を行うことも可能です。

Circle社とは

USD Coinを発行しているCircle社は、2013年に設立された仮想通貨送金業者です。BitLicenseと呼ばれるニューヨーク州金融サービス局が発行している暗号資産事業を行うのに必要なライセンスを取っており、法律に基づいて適正に暗号資産を発行しています。ライセンスを取得するには州による厳格な審査に通過する必要があるため、それを取得しているCircle社は高い信用力を有しているということが分かるでしょう。

このCircle社には、アメリカを代表する投資銀行であるゴールドマン・サックスや、中国内で圧倒的なシェアを有するインターネット検索企業である百度(バイドゥ)など、世界的な名だたる企業が出資をしています。それらの企業からの出資を受けて、仮想通貨の発行以外にも、法定通貨の送金サービスであるCircle Payや、仮想通貨に流動性を供給するためにマーケットメイキングを行うCircle Tradeなどの様々なサービスを実施しているのです。あらゆる資産をトークン化するというコンセプトのもとに、今後もますますCircle社のビジネスは拡大していくと考えられるでしょう。

USD Coin発行の背景

このCircle社が、2018年9月に満を持して世に送り出した暗号資産が、USD Coinです。その背景には、同社が大手の暗号資産取引所の一つであるCoinBaseと提携したということがあります。両者が共同でCenterと呼ばれるプロジェクトを立ち上げ、その中でUSD Coinが発行されることが決まったのです。多くの暗号資産は、価値の裏付けが明確ではなく、その取引においては投機としての性格を否定できませんでした。そこで世界の基軸通貨であるアメリカドルとペッグすることによって、その問題を解決し、暗号資産の可能性を広げるという理念に基づいて発行されるようになったのがUSD Coinなのです。

USD Coinの使われ方と将来性とは?

ではここからは、USD Coinの使われ方と、その将来性について説明していきます。

USD Coinの使われ方

前述したように、USD Coinは、アメリカドルを裏付けにすることによって、その価値を担保しているため、実際の使われ方もその特徴を活かしたものとなっています。代表的な使われ方の一つとして挙げられるのは、外国投資家がドル建ての資産に投資したり、米国投資家がドル以外の通貨建ての資産に投資する場合のヘッジとしてUSD Coinを購入するというものです。これらの場合には、為替の変動リスクを取らなければならないのですが、持っている資産と同等のUSD Coinの売買を行えばそのリスクを相殺できるようになるのです。

また、アメリカドルへの投資の代わりに、USD Coinに投資するというのも使われ方の一つです。両者は、基本的に同じ値動きをするようになっていますので、ドルを持たずにドルに投資したのと同様の効果を得たいと考える投資家がUSD Coinを積極的に購入しています。さらに、送金手段としてUSD Coinを使うというやり方もあります。特に、2020年に入って発生した新型コロナウイルスの影響によって、国境をまたぐ物理的な移動が制約されるような状況下では、現金を動かすよりも暗号資産を使って価値を移転させた方がスムーズに決済などを行えるため、その手段となり得るUSD Coinには大きな期待が寄せられているのです。

USD Coinの将来性

USD Coinは、数あるステーブルコインの中でも、世界有数の企業が出資元となっていたり、米国の厳格な法律に基づいて運営されていたりするため、その信頼性は非常に高くなっています。もっとも、他にも同様の特徴を備えたステーブルコインは存在しており、その代表格なのがTetherです。両者は使われ方も似ていますので、どちらがより多くのユーザーを獲得できるかによって、その将来性が決まってくるといえるでしょう。Tetherについては、裏付けとなるドルが確保されていないのではないかといった疑惑が取りざたされていますので、USD Coinが競争を勝ち抜いて、ステーブルコインとしての地位を確立する可能性は決して低くありません。

USD Coinは今後ますます注目されるステーブルコイン

以上で見てきたように、USD Coinは数あるステーブルコインの中でも、確かなテクノロジーに裏付けされた信用力の高い暗号資産の一つです。他の同様の暗号資産との競争に打ち勝つ必要はありますが、将来的にアメリカドルに代わるものとして普及する可能性もあるため、その動向は今後ますます注目されるようになるに違いありません。

commander.Gのこの夏イチオシ作品前のページ

お金を生んでくれるものがあれば、貯金が少なくても大丈夫次のページ

ピックアップ記事

  1. iPhone15を購入する前に知っておきたいメリットとデメリットとは?
  2. 【速報】アップル、待望の最新M3チップ搭載MacBook ProとiMacを発表…
  3. 【速報】遂にiPhone 15とiPhone 15 Plusが発売開始。その魅力…
  4. 【イベント速報】実はこんなものが欲しかった!バレンタインデーで男がもらって嬉しい…
  5. 毎日の支払いに!仮想通貨活用法4選

関連記事

  1. デジタル通貨

    18歳少年によるモナーコイン詐取事件とは

    仮想通貨モナーコインは日本の大型掲示板サイト発祥の仮想通貨で、まだま…

  2. デジタル通貨

    国内初暗号通貨レンディングサービス「CoinOn(コインオン)」

    いま、仮想通貨のレンディングという物が静かに流行り始めています。暗号…

  3. デジタル通貨

    比較的安定した暗号資産:ステーブルコインとは?

    投資目的などで、仮想通貨を利用している方も多いのではないでしょうか。…

  4. デジタル通貨

    暗号資産の中でもこれからは「JUST」に要注目?

    ここ数年、ビットコインをはじめとした暗号資産市場が急激に拡大していま…

  5. デジタル通貨

    代表的な暗号資産であるビットコインの価格の上昇理由と今後の見通し

    ビットコインは代表的な暗号資産の一つです。一時期のように日を追うごと…

  6. デジタル通貨

    暗号資産のハッシュレートとは?

    暗号資産について情報を集めていると、ときどき「ハッシュレート」という…

暗号資産(仮想通貨)レート

JPY
USD
EUR
bitcoinBitcoin (BTC)
¥11.585.558,82
ethereumEthereum (ETH)
¥347.651,34
litecoinLitecoin (LTC)
¥8.961,93
xrpXRP (XRP)
¥229,79
bitcoinBitcoin (BTC)
$ 72,601.00
ethereumEthereum (ETH)
$ 2,178.56
litecoinLitecoin (LTC)
$ 56.16
xrpXRP (XRP)
$ 1.44
bitcoinBitcoin (BTC)
63,492.48
ethereumEthereum (ETH)
1,905.24
litecoinLitecoin (LTC)
49.11
xrpXRP (XRP)
1.26

SSL

スポンサー




アーカイブ

Twitter

https://x.com/MiscblogNet

  1. ココロとカラダ

    脳の力生かせていますか?
  2. マネー&ライフ

    悪質なマスクの高額転売
  3. マネー&ライフ

    必要なものだけにお金を使う
  4. デジタル通貨

    使いやすい暗号通貨取引所のGMOコイン
  5. マネー&ライフ

    【超速報】教師はもういらない。2023年3月14日に始動したGPT-4がスゴすぎ…
PAGE TOP